【過集中型 → 中心から広がる型】
◆ あなたの現在の状態:過集中型
今のあなたは、何かに集中すればするほど、かえって“自分の中に閉じ込められていく”ような感覚を持っているかもしれません。
集中力が高く、1つのことに深く入り込む能力を持っているあなたは、その分「まわりが見えなくなる」「自分を追い詰めすぎる」といったことも起こりやすい傾向があります。
特に、人からの期待や責任感、達成すべき目標が目の前にあるときほど、無意識に自分を狭い“トンネル”に押し込めてしまう。
気づけば、息が浅くなっていたり、肩や胸が硬直していたり、「やらなきゃ」と思えば思うほど身体が前のめりになっていく――そんな経験はありませんか?
この状態にあると、身体のエネルギーは上部に集まり、重心は浮き、呼吸の通り道が狭くなっていきます。視野も狭くなり、思考のループが始まり、さらには身体感覚が麻痺して“頑張っている自分”にさえ気づけなくなるのです。
しかし、あなたが持っている“集中する力”は、本来は美しく深い存在へのアクセス能力です。
それは“内へ向かう吸引力”としての集中ではなく、“中心から世界へ響かせる力”として育て直すことができるのです。
◆ あなたが向かう成熟の型:中心から広がる型
あなたのエネルギーが成熟するとき、それは「一点に集まりすぎる状態」から、「中心から外へと広がっていく状態」へと変化します。
深く集中できるあなたは、本来、“核のある存在”です。
その核を閉じこめてしまうのではなく、むしろそこから静かな波紋が広がっていくように、あなたの在り方や言葉、動きが、空間の奥深くに“静かな影響力”を届けていきます。
この型に成熟したとき、あなたは「目立たないけれど強く響く」存在になります。
誰よりも内側から場に作用する力を持ち、派手な演出や大きなアクションがなくても、人々の心の深いところに“何かが届く”ようになるのです。
呼吸を深く下に降ろすこと。
胸を開くことではなく、丹田(下腹部)の奥に意識をおろしていくこと。
目の前の世界と自分の“内なる静けさ”を繋ぐように動くこと。
それらが、あなたのエネルギーを外へと自然に開き、過集中から“拡がる存在感”へと変容させていきます。
あなたは、本来「中心に核を持ったまま、穏やかに影響を与える人」です。
内へ沈んでいくのではなく、中心から響き渡る人へ――
いま、あなたの集中は“光の発信源”となる準備ができています。