時空の狭間に落っこちたときに - RINZAI -

 

 

あの頃の私は


「なぜまだ生きているのだろう?」

そんな感覚に溺れながら
なんとか日々を生きていることにしていました。

家庭は平和で穏やか。

 

家族の笑い声は絶えず響き渡り、

好きなことを仕事にでき、生活も豊かになった。

 

かつての私とは比べようもないほどに...幸せのかたちを手にし、そしてもう幸せが胸に込み上げてきて堪らない日々に、それはまるで死の世界から自分の生を見つめているようでした。

 

人の世界の「幸せ」とか「不幸」とかとはまったく異なる次元で...自分でも言葉にできない酷くこびりついた違和感。

「自分」という存在がこの世の時空とはズレた座標にいるような、なんとも言い難い深い孤独を抱えていたのです。

 

ここは...

 

わたしは...

 

生とも死とも言えない。

 

—— ただ存在している
だけの感覚。

「私」は「わたし」になってしまっていたのです。

ある日、

 

突き動かされるように「そうだ、京都へ行こう」と思い立ちました。一人で旅に出るのは、生まれて初めてのこと。

翌朝、何かに惹きつけられ、

わたしは東寺にいました。

驚くことに...こんなに広大な境内に人影は一つもなく、異世界に迷い込んでしまったような感覚がありました。おかしなことに、参拝客はおろか、東寺の人もいませんでしたから、勝手に写経をすることにしました。


食堂で初めての写経をしていると、般若心経が空間として内側から展開し立ち上がってきました。


「一は全、全は一」
「この世のすべては幻想」


そんな真理を、言葉ではなく、存在そのものとして理解する体験が起こり、「私が抱えていた言いようもない孤独」もまた、わたしが創り出した幻想に過ぎないと、気づいた瞬間でした。

その気づきを胸に講堂へと進むと、立体曼荼羅の中心、大日如来の前で立ち尽くさずにはいられなくなりました。

大日如来から圧のある光がわたしへと押し寄せ、包み、次の瞬間、神聖幾何学で埋め尽くされた空間の中心に、魂だけで私は置かれていました。

すべてが、完全に調和していました。

そのまま誰にも出会うことなく、静かな東寺の中を歩き回っていると、弘法大師・空海の像の前にたどり着き、「高野山に行かねばならない」とただ思いました。

そして、訪れた高野山

さらに、高野山奥の院では不可思議なことが起こりました。

奥の院で体の奥底から光が溢れ出し吸い込まれていく感覚に襲われました。

「私、今、死ぬのかもしれない」
そう思うほどの力強さでした。

ボッーとしていると
誰かに肩を叩かれ法院さまに
「あなたをお待ちしておりました」

「これを...」と何かを手渡されました。

そこには、


南無大師遍照金剛


と記され、

香の薫りが長い年月を物語っていました。

それから三年後、
沖縄のユタとの出会い

「これまで八万人以上を鑑定してきましたが、冬佳さんのような方は初めてです。今世でお会いできたこと、誠に光栄です。」

ユタは涙を流しながら、こう続けました。

「普通は守護霊がついているものですが、あなたには守護神がついています。それも八柱、九柱...それ以上。さらに驚くべきは国生みより以前の神々なのです。こんな存在が降りてきたら、本来、生きてはおれません。よくぞここまで生きてこられましたね。信じられません。」

 

「そして……東寺で、
何かを授かりましたね?」

 

密教に...とても深い...

そう...、はい...、はい。

 

...褒美だそうです。

 

どうしても “カタチ” として

お渡しされたかったそうですよ。

 

「それは、それは、大変な稀有な出来事です。あちらの世界の方が “カタチ” にしてまで、なんて」

 

——あの日、大日如来から降り注いだ光。
——神聖幾何学に満たされた世界。

——高野山奥の院へ戻った光。

あれは、これまでの全てを讃えてのご褒美だったのかと、あらゆる記憶や感覚が一連の不可思議な出来事と繋がった瞬間でした。

見えない世界の表現力たるや...

畏れいる。

そうか、私は見える世界に生きているのだから



金剛。

そうだ、金剛石、ダイヤ、金

ジュエリーで表現しよう。

 

そうしてあの神聖幾何学の中に在る魂を、
ジュエリーとして “カタチ” にしたもの。

それが『RINZAI』です。

この地上に存在しながら、
魂の本質である光へと帰還するために。

このジュエリーが、目に見えぬ私たちの中心点と宇宙の奏でるハーモニーとを、静かに、思い出し自動調律装置になってくれるようにと。

そんな思いを込めてつくりました。

 

 商品概要

名称

RINZAI(りんざい)

主石(センターストーン)

八つのハートと八本の矢が出現するダイヤ

Heart & Arrow (別名H&C)という、通常、0.3ct以上のダイヤでないと存在しないと言われている(0.3ct以上のダイヤでも形・研磨・対称性のすべてでExcellentである3EX評価のダイヤに出現しやすく、いずれにしても大変希少です)Heart & Arrow カットのメレダイヤモンド(直径2mm)を使用しています。

〈ご留意事項〉
本ジュエリーに使用されているダイヤモンドは1カラット未満のため、資産目的で一般的に用いられる鑑定書の発行は行なっておりません。したがって、換金・資産運用といった目的には適しておりません。ただし、本作品はそのような経済的価値ではなく、「身につける方の人生に寄り添い、共に時を重ねる存在」としてデザインされています。どうか、売買益を目的としたお取り扱いではなく、人生の一部としてお迎えいただけましたら幸いです。

素材

  1. K18YG
  2. silver925
  3. 翡翠

 

サイズ

ペンダントトップ:直径約1cm

チェーン長さ:45cm

※ ご希望により、<40~45cm>や<42~47cm>などアジャスト可能なセミオーダーオプション(別料金)もございます。

制作

RINZAIは、デザイナー自身の身体感覚と探求の蓄積から生まれたジュエリーです。

三つの円と、縦横に交差する軸。
その中心に据えられたダイヤモンドには、優れた対称性によってのみ現れる「八つのハートと八本の矢(Heart & Arrow)」が浮かび上がります。

これは美しさや輝きにおいても一級品であり、さらにジュエリーデザインに込めた意味として、私たちの身体を含むすべての物質は「中心」という現象なしには存在し得ないという構造への洞察を、ジュエリーデザインとして可視化したものです。

この小さな宇宙を成立させるためには、構造と美を極限まで一致させる技術を要します。


精緻な正円と、秩序と混沌のあわいに現れる座標。それを現実の “カタチ” として具現化しているのは、熟練の宝飾職人の手業です。

さらに、RINZAIに使用される希少なHeart & Arrowメレダイヤモンドは、通常の市場では流通しにくい特別な石。



その仕入れを可能にしているのは、日本屈指の宝石鑑定士工藤氏との信頼関係と、工藤氏の類稀な審美眼によって支えられています。

構造、思想、技術――
すべてが中心に向かって整うことで、RINZAIはひとつの完成を迎えています。

付属品

  • オリジナルジュエリーケース
  • 保証書(1年間保証付き)

納期

オーダーから、最短1週間〜2ヶ月でお客様のご自宅にお届けいたします。

 

 

 

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