ダンサーズ アナトミー(ダンサーのための解剖学)

    その使い方とは...想像以上に足首を捻って使うことです。そんなふうに捻って使うのは、関節を痛めてしまうとされ、むしろ絶対にやっちゃいけないことだとどこのバレエスクールでも言われています。私自身もずっとそうだと思い込まされ、しかし、理想とされるワガノワバレエダンサーのような足の形には28年足について研究し努力してきても一度も「これか!」という立ち方はできませんでした。   だけど、先日、人と電話しながら、一番ポジションをとってあれこれやっていたら「あ、これだ...」というものが降りてきました。早速、Uzme麻布稽古で、団員にやってもらうと、見事にその場にいた全員が美しい一番ポジションに立つことができました。   変化はそれだけにとどまらず、骨盤の位置、背中の位置、胸郭の位置が引き上げられ、歩くといった基本動作までもが一気にダンサーの「それ」にアップデートされていたのです。     いくらコツを言葉で伝えても、実際に身体表現として表せられなかった「立つ」「歩く」の基本が、この一番ポジションをとったことで一気に変わったことに、一同歓喜!感動!     ふつうに考えてバレエが基礎としているポジションって、足先を180度に開く奇妙な姿勢で、人間の体の形からして「おかしい」と思われがちですが、今回分かったことは最も人間の身体にあったポジションだということでした。Uzmeの団員はダンス歴もバレエ歴もゼロ。日頃、運動しているわけでもない一般人からのスタートで、Uzme朝稽古を始めてまだ2ヶ月といった人たちです。     だけど、そんなバレエダンサーからはほど遠い身体を持つ全員が、足首を捻った一番ポジションをとってもらったところ、腿の筋肉や腰、仙骨、お腹の引き上げ、踵の床押し...それらが自動的にバチっと入ったのです。1時間弱一番ポジションをとってプリエや手を離してアンバー、アンナバン、アンオー、アラセゴンとアームス(腕)の基本ポジションもとってもらったところ、足の浮腫みがみるみる流れてとれていき、腰回りや腹部、肩周りの滞りや強張り、筋膜の癒着までほぐれてマイナス3〜5㎏になった!?というくらい身体がスッキリして見えていました。     これは!!!!!! すごい発見です!!!!!     言葉で伝えるだけでは、どこまでどう足首を捻っていいのかがわからないので、身体に触れてアシストしてあげることも重要なのだと知りました。膝下は内回しに使い、膝上(股関節〜大腿骨)は外回しに使うわけですが、アンデオールというのは股関節を開くことだという強い固定概念を外さないと本当の意味でアンデオールに立つことはできないようです。   股関節や腰回りに全くといっていいほど緊張を走らせずに、むしろ各関節に遊びが生まれ、持っている可動域で十分に動けそうな体感がある!と実践してくれた三人はこの新感覚に大喜びでした。      
来月(2024年4月)のUzme麻布稽古は第一、第二、第三土曜日の午前中、体験をご希望の方はコンタクトフォームよりご連絡ください。体験1回5,000円となります。現在2025年Uzme本公演に向けて新団員を募集中です。セリフなしでストーリーを展開させるノンバーバル舞台作品となります。脚本演出は旺季志ずか、振付演出指導は大瀧冬佳です。   純粋に身体の使い方を知りたい方や、身体を動かす習慣づくりをしたい方向けに、現在準備をしています。情報公開までお待ちください。  

ダンサーズ アナトミー(ダンサーのための解剖学)

突如降りてきた初めてバレエをやる人でも一番ポジションに立つ足首の使い方

2024/3/19  

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