【逆流型 → 律動を戻す型】
◆ あなたの現在の状態:逆流型
あなたの身体やエネルギーは、本来流れるべき方向とは異なる“逆向きのベクトル”に支配されているような状態にあります。
何かを始めようとすると、必ずどこかで引き戻される。前に出ようとした瞬間にブレーキがかかる。身体を動かそうとしても、思うように繋がらない。――そんな感覚が、あなたの中で繰り返されているかもしれません。
これは単なる「やる気の問題」や「能力の問題」ではなく、**身体の中にあるリズムや方向性の“ずれ”**によって引き起こされる現象です。
関節がひとつずつ孤立していたり、動きの中で上半身と下半身が噛み合わなかったり。内旋と外旋、引く力と押す力といった身体の中の対話が断たれているとき、身体は“自己を妨げる構造”として働いてしまうのです。
また、この型の人には、「一部だけが異常に力んでいる」「何かが極端に過敏/過緊張になっている」などの特徴が見られることもあります。
一部の力が暴走することで、全体の協調が失われている状態――まさに、身体というオーケストラの中で指揮者を失ったような状況です。
心理面では、何かを「うまくやろう」とする意志が強すぎるあまり、自然な流れを妨げてしまったり、失敗や批判を恐れるあまり、動き出す前に自己防衛的な制限をかけてしまう傾向もあります。
それが「逆流」として身体に表れ、やがて“やればやるほど歪む”という悪循環に繋がってしまうのです。
けれど、その内部でねじれていたリズムが一度整い始めれば、あなたの身体は見違えるほど“命の動き”を取り戻します。
螺旋で成る人間の構造が、本来の「舞うように流れる力」を思い出したとき、あなたの身体は再び“宇宙的な律動”の中で踊り始めるのです。
◆ あなたが向かう成熟の型:律動を戻す型
あなたの身体の中に、本来あったはずの“旋律”が戻ってくるとき、動作は滑らかに連動し始めます。
骨盤から背骨へ、肩甲骨から指先へ、内旋と外旋、上昇と下降――あらゆる運動が“音楽のような調和”を持って動き出すのです。
律動を戻す型とは、ただスムーズに動けるようになるというだけでなく、身体全体が命の振動を思い出すということ。
それは、自分の存在が空間の一部として“自然に呼吸し始める”状態です。
この成熟型に至るプロセスでは、まず「正そう」とする意識を手放すことが求められます。
正しい姿勢や動きよりも、心地よく揺れること。全身の関節が“問われずに動ける環境”に置かれることで、身体の中に閉じ込められていた緊張や矛盾が、少しずつ溶け出していきます。
やがてその流れが自然となったとき、あなたの存在は「解放の場」となり、他者の緊張や歪みをも優しく溶かしていく力を持つようになります。
あなた自身が自由に動けるということは、空間のエネルギーも自由に巡らせられるということ。
律動を取り戻したあなたは、空間に“再生”と“柔らかな循環”をもたらす人です。
ねじれは、動きの前兆。
その逆流は、やがて命の旋律へと変わっていきます。